この記事でわかること
仕事が途絶えないフリーランスは、どのようなコミュニケーションを心掛けているのか。 |
クライアントからの信頼を獲得し「仕事がしやすい人だ」と思ってもらうには、コミュニケーションスキルが必要不可欠ですよね。
意思疎通をスムーズにおこなうことができれば、未然にトラブルを防ぐことも大切です。
この記事では、対面コミュニケーションで重要な3つの要素を紹介します。
いまできていないことはないか確認し、仕事が途絶えないフリーランスを目指しましょう。
コミュニケーションのコツを学ぶ重要性とは?
ビジネスに限らず、日常生活のあらゆる場面でコミュニケーションは必要不可欠です。
しかし、コミュニケーションのコツについて学ぶ機会は少なく、私たちは「持っているスキル」で会話をしていることがほとんどでしょう。
気持ちのよいコミュニケーションができれば、実績がなくても案件を受注できたり売上が上がったりする場合もあります。
スムーズでわかりやすい会話は、仕事の成果や業務効率化にもつながります。
コミュニケーションで重要な3つの要素
上手なコミュニケーションを取るためには、3つの要素を意識しましょう。
この中でも、相手に気持ちよく話してもらうための「聞き方」がビジネスシーンでは重要です。
コミュニケーションがうまくいくと相手との信頼関係が深まり、長期的な付き合いや大きな仕事にもつながるでしょう。
聞き方
相手の話を聞くときには、以下の3点に注意しましょう。
次からひとつずつ解説します。
否定しない
会話中、無意識に相手を否定しているケースが多くあります。
相手がネガティブな発言をしたときに「そんなことないですよ」「そうは見えません」など、親切心から話の内容を否定していませんか?
一見すると相手のことを思った優しい発言のように思えますが、実は相手の悩みを否定しているのです。
せっかく打ち明けた悩みを否定されてしまうと、相手は本音や本心をそれ以上話せなくなってしまいます。
そんな時は、ぜひ次のような方法を取り入れてみてください。
自分がどのように感じたとしても、まずは相手の意見や発言を受け入れましょう。
本心でない場合も「そうなんですね!」とあいづちを打ち、相手の発言を受け入れる姿勢を見せることが大切です。
友達とのおしゃべりではなくビジネス上のやりとりであることを意識して、相手の意見や立場に敬意を払うことで、無意識な否定を防ぐことができます。
意識しないとなかなか直せない癖なので、注意しながら相手の話を聞き、返しの言葉を選びましょう。
ジャッジしない
相手が話した内容の良し悪しを勝手にジャッジ(判断)しないことも大切です。
TVやネットの記事でニュースを見るときに、「これはよくない」「この考え方は間違っている」と判断する癖がついていませんか?
情報を鵜呑みにせず自分の頭で考えるクリティカル・シンキング(批判的思考)も大切ですが、あなたの意見もあくまで個人的なものであり、絶対的な正解とは限りません。
ものごとの良し悪しを自分の価値基準で決めつけてしまうのは避けたいですね。
ぜひ次のような方法を取り入れてみてください。
「素晴らしいですね!」「大変でしたね」といった称賛やねぎらい言葉は、捉え方によってはジャッジ(判断)されていると感じます。
「自分が同じように言われたらどう感じるかな?」と自問自答してみましょう。
無駄なジャッジをやめることで精神的な負担も減り、会話が自然と続くようになります。
相手の発言すべてに意見を述べると疲れるだけでなく、自分の時間も削ってしまいます。
「そうなんですね、〇〇なんですか?」と次につなげるあいづちを打ち、意見や本音を相手の口から話してもらいましょう。
決めつけない
先述の「ジャッジしない」とも似ていますが、ここでは「相手はこんな人だ」といった決めつけ(ラベリング)をしないことを指します。
相手の発言内容や雰囲気をもとに「きっとできないはず」「相手には響かないだろう」と勝手に決めつけてしまうと、それ以上会話は広がらず、話の流れが悪くなってしまうかもしれません。
決めつけを防ぐために、次のようなポイントを意識することが大切です。
生きてきた環境が異なれば、できることが異なるのも当然です。
「自分はぜんぜんものごとを知らない」といった謙虚な姿勢をとりながら相手の立場を尊重し、相手に意見や本音を話してもらう流れを作りましょう。
話し方
対面コミュニケーションでは、話し方も重要です。
以下の3つのポイントを意識して発言しましょう。
話し方のコツをすべて実践できることが理想的ですが、一朝一夕で簡単に習得できるものではありません。
まずは自分にできそうな内容から取り組み、あなたの長所を活かした話し方を身につけましょう。
信頼を積み上げる
自分の長所を活かした話し方を身につけることで、信頼を積み上げることができます。
会議や打合せで発言する際に意識するポイントは以下のとおりです。
ビジネスのあらゆる場面において、仕事のプロとしての自覚と自信をもった態度で発言することが大切です。
ただし、人によって基本の話し方は異なり、絶対的な正解はありません。
苦手なことを無理に実践せず、明るく元気な声・落ち着いたトーン・頼りになる話し方など、自分らしさを意識しましょう。
最低限の音量は確保したうえで、自分らしい話し方によって信頼感を与えたいですね。
情報を引き出す
情報を伝えることも大切ですが、相手から必要な情報を引き出すことも重要になります。
「発言2割&ヒアリング8割」を意識し、相手が気持ちよく話してくれる流れを作りましょう。
情報を引き出すために必要なポイントは、以下のとおりです。
売上や成約につなげることを考えながら会話を進めていると、相手の意見や考えに耳を傾けることを忘れがちになります。
言葉選びを考えるだけでなく、相手の人柄に興味をもって笑顔で雰囲気づくりをすることで、相手が話しやすい環境が整います。
勝ちパターンをつくる
「このキーワードが出たらこのような流れで確実にクローズする」といった自分なりの勝ちパターンを決めておくことで、余裕と自信をもって話すことができます。
以下の3点を意識しましょう。
商談時によく出るキーワードを洗い出し、「この言葉が出たらこのような提案をしてゴールにつなげる」という定番の流れを作っておきましょう。
キーワードを相手から引き出すために効果的な質問を逆算思考で選び、自己紹介や商品説明の時点から伏線を張っておくと効果的です。
勝ちパターンが決まったら、あとは練習あるのみです。
原稿やメモを見なくても商品紹介やサービス説明が自然と口から出るようになるまで、繰り返し練習しましょう。
見せ方
コミュニケーションでは、その内容だけではなく視覚的情報にも気をつける必要があります。
相手を不快にさせず、コミュニケーションから信頼を得る「見せ方」については、ぜひこちらの記事をご覧ください。
まとめ:コミュニケーションスキルを磨いて仕事を有利に進めよう
ビジネスシーンでの対面コミュニケーションでは、以下のポイントを意識することが大切です。
コミュニケーションでは、情報を伝えることも重要ですが、相手に気持ちよく話してもらうことも重要です。
「無意識に否定してしまう」「相手の人柄を判断してしまう」といった癖は簡単に直せるものではありません。
常に自分の癖を意識しながら、少しずつ改善するのが理想です。
相手に「話していて気持ちよい」と感じてもらうことも大切です。
トラブル防止や案件の契約更新、商品の購入などさまざまな場面でビジネスを有利に進められます。
ただし、ノウハウを知ってスキルを身につけるだけでは、コミュニケーションは上達しません。
日常生活で使える環境を活用して実践し、学んだ内容を実際の現場で使えるようになりましょう。