「ライティングで月5万の収入を得たいけど、なにから始めればよいかわからない」
「スキマ時間でWebライターの仕事がしたいけど、ライティングの経験がない」
副業でWebライターを始めるにあたって、このような悩みを感じている方が多いのではないでしょうか。
パソコンやスマートフォンを使って文章を書くことができれば、経験がなくてもWebライターとして仕事はできます。
しかし、正しい知識がないまま報酬額に見合わない業務を引き受けている状態では、安定した収入につながりません。
この記事では、初心者ライターが安定して月5万を稼ぐための流れや注意点、よくある悩みについて解説します。
記事の内容を参考にして実績を積み、文字単価(1文字あたりの報酬)を上げて初心者から脱却しましょう!
ライティング初心者でも月5万は目指せる!
Webライティングには「よく使われる型」や「執筆のルール」が存在します。
適切な知識を身につけて執筆実績を積み上げれば、文字単価も自然とアップします。
Webライターとして月5万円を稼ぐことは、決して難しいことではありません。
日本人が副業に費やす時間は平均月40時間とされており、時給1,250円で作業すれば月額5万円となります。
文字単価1円の案件を引き受ける場合、1時間あたり1,250文字を書くことができればよいのです。
1時間で2,000文字が一般的なライターの執筆量といわれているため、1,250文字は初心者でも無理なく目指せる分量となっています。
労働量に見合った報酬の案件を引き受けることも大切です。
知識やスキルを磨いて真面目に仕事に取り組んでも、単価が低ければ納得のいく報酬は得られないでしょう。
Webライターが安定して案件を獲得するまでのプロセス
Webライターとして報酬を得るためには、ライターを募集している企業や個人から仕事を受注する必要があります。
初心者が安定した収入を得るまでの流れとして、次のプロセスどおりに進めるのがよいでしょう。
クラウドソーシングサイトに登録しよう
初心者のライターは、まず最初にクラウドソーシングサービスに登録しましょう。
ネット上で、企業が不特定多数の個人に向けて仕事を発注することを「クラウドソーシング」と呼びます。
業界最大手で案件数も多い「クラウドワークス」「ランサーズ」の2社には必ず登録しておきましょう。
サイト上には「漫画の紹介文(400文字)」や「アプリを使った感想文(300文字)」など、初心者でも簡単に取り組める仕事も多く存在します。
1件あたり300〜500円と報酬は低めですが、まずは簡単な案件から始めてアカウントの実績と評価を得ましょう。
テストライティングに全力で取り組もう
本採用として契約を結ぶ前に、「お試し記事」の執筆をおこないます。
文字単価は0.1〜0.5円と低く、ライターの実力を確かめるための予選です。
テスト記事を担当者が確認して「この人に依頼したい」と判断した場合に本採用となります。
初心者ライターにとって重要なのは、テストライティングにも全力で取り組むことです。
報酬が低いからと手を抜いていると本採用につながりません。
文字単価の低いテスト執筆を受け続けた結果、収入も得られず疲弊してしまいます。
テストライティングで高品質の記事を納品すれば、仕事に対する熱意や誠意も伝わるでしょう。
納期を意識しながら執筆しよう
「本業や家事が忙しくて納品が遅れた」「副業だから多少の遅れは大丈夫」などは、言い訳になりません。
報酬を受け取って仕事をおこなう以上、質の高い記事を納期までに仕上げる責任があります。
納期に遅れると、報酬の支払いが遅くなるだけでなく担当者や企業に大きな迷惑がかかります。
最悪の場合、クライアントに大きな損害が出てしまうかもしれません。
執筆に使える時間を十分に把握し、計画的に取り組みましょう。
信頼感を与えて長期的な契約を結ぼう
クライアントに「この人と今後も仕事がしたい」と感じてもらえれば、長期的な契約にもつながり、収入も安定します。
記事の内容や質だけでなく、気持ちのよいコミュニケーションを取ることも大切です。
熱量や誠意が認められて一気に文字単価がアップする場合や、専属ライター契約を提案される場合もあります。
お互いに気持ちよく仕事をするためにも、担当者に信頼感を与える言動を心掛けましょう。
ライティング初心者が気をつけるべき4つのポイント
ライティング初心者が仕事に取り組む際に気をつけるべきポイントは以下の4つです。
副業として取り組む場合も、報酬を受け取っている以上は立派な”仕事”です。
自分の都合で勝手な行動を取らず、約束や契約を必ず守って誠実に対応しましょう。
ライティングに費やせる時間を把握する
本業や家事などの予定を考慮したうえで執筆に費やせる時間を計算し、無理のない量の案件を引き受けましょう。
対応できない量を受けると、納期に遅れる・私生活や本業に支障が出る・ストレスを抱えるなどの悪循環が発生します。
一般的に、日本人が副業に費やす時間は月40時間程度といわれています。
もちろん、やる気や熱意をもって仕事に取り組む姿勢は大切です。
しかし、あくまで本業や私生活を成り立たせたうえでの副業であることを理解しましょう。
執筆マニュアルを丁寧に読み込む
共有されたマニュアルを細部まで読み込み、レギュレーションに従って執筆しましょう。
多くの場合、同じメディア上での表記や文末表現をそろえるために、執筆時のルール(レギュレーション)が定められています。
マニュアル記載の内容については指摘を受けないよう、作業前にしっかりと目を通しておきたいですね。
担当者が記事をチェックした際にレギュレーションが守られていないと、再度修正の手間がかかります。
「事前にマニュアルを共有したはずなのに」と不信感を与える可能性もあるため、必ずルールに従って執筆しましょう。
納期を必ず守る
納期までに成果物を納めることはとても重要です。
納期に遅れると仕事の依頼主に迷惑をかけ、信頼も失ってしまいます。
執筆にかかる時間と使える時間のバランスを考え、無理のない分量の仕事を引き受けましょう。
万が一、納期に遅れる場合はなるべく早い段階で連絡を入れましょう。
迷惑がかかることに変わりはありませんが、納期ギリギリの連絡よりは好印象です。
お互い気持ちよく仕事に取り組むためにも、「気まずいから連絡せずにやり過ごそう」といった不誠実な態度は避けたいですね。
積極的にコミュニケーションを取る
受け身の姿勢にならず、コミュニケーションを積極的に取りましょう。
自ら進んでメッセージを送ることで、印象がよくなります。
ただし、担当者も多忙にしているため、必要なやり取り以外はなるべく最小限にとどめることも重要です。
不明点や質問が生じた場合は、必ず担当者に確認しましょう。
特に、仕事の全体像や流れがつかめていない初心者のうちは、わからないことを確実に解消しておくことでトラブル防止にもつながります。
ライティング初心者にありがちな悩みと対処法
ライティング初心者にありがちな悩みとして、以下のようなものが挙げられます。
案件を受注するも契約が更新されず、収入も安定しないことで心が折れそうだと感じる方も多いかもしれません。
しかし、経験を積んでライティングに慣れれば必ず執筆スピードは上がり、長期契約の案件を引き受けられるようになります。
まずは文章を書くことを楽しみながら、ゆっくりと実力をつけましょう。
どのように文章を書けばよいかわからない
仕事に慣れるまでは、文章をうまく書けず困ってしまうことも多いでしょう。
最適な構成や内容が正しく伝わる言い回しが思い浮かばず、なかなか執筆が進まないかもしれません。
Webライティングでよく使われる2つの型として、PREP法とSDS法が有名です。
文章の型を学び、情報が正しく伝わる構成を知っておきましょう。
文章の型 |
文章の構成 |
メリット |
PREP法 |
結論→理由→具体例→結論 |
先に結論を伝えて読み手の集中力が高める |
SDS法 |
要点→詳細→要点 |
先に要点を伝えることで話に一貫性が生まれる |
GoogleやYahoo検索で上位に表示されるサイトに目を通すこともおすすめです。
構成や表現を意識しながら記事を読み、自分のライティングにも活かせる要素を探しましょう。
テストライティングになかなか受からない
テストライティングになかなか合格できず、文字単価がアップしない・正式稼働につながらないと悩む方も多いでしょう。
テスト記事は文字単価が安く、やる気が出ないかもしれません。
しかし、ここを乗り切らなければ文字単価は上がらず、労働に見合った収入を得られないのも事実です。
テストライティングは自分の魅力を最大限に伝えるチャンスだと考え、マニュアルを丁寧に読み込んで執筆に取り組みましょう。
「こんな素敵な文章が書けるんだよ!」と担当者にアピールする心意気で臨めば、あなたの熱意や気持ちは必ず伝わるはずです。
ひとつの記事に時間をかけすぎてしまう
初心者のうちは、ひとつの記事を書き上げるまでに時間がかかります。
クラウドソーシングの案件は文字単価で報酬が設定されることが多く、執筆に時間がかかるほど時給換算した際の金額は低くなります。
時間短縮の方法として、まずは手を動かしながら文章を書くことに慣れるのがよいでしょう。
執筆スピードは、ライティングの実務経験を積む中で徐々に上がってくるものです。
どうしても時間がかかってしまう場合は、比較的文字数が少ない2,000〜3,000文字の案件から始めましょう。
与えられた構成を参考にして執筆だけをおこなう案件を選んで負担を減らすという方法もあります。
案件を引き受けても長期の契約につながらない
本採用となったものの契約が更新されず、単発で終わってしまうといった悩みもあるでしょう。
新規案件に応募し続け、毎回テスト執筆をおこなうのでは、なかなか文字単価も上がらず負担も増えてしまいます。
長期契約を獲得するためにも、執筆レギュレーションを守り、コミュニケーションを積極的に取る基本の姿勢を大切にしましょう。
担当者に誠意を伝えて「次もこの人と仕事をしたいな」と感じてもらうことが必要です。
納期よりも早く納品することで、高い評価につながるかもしれません。
思ったように稼げない
執筆に時間がかかり、思ったように稼げないかもしれません。
なんとか記事を完成させて納品したものの、フィードバック後はたくさん修正コメントが付いており、心が折れそうだと感じることもあるでしょう。
しかし、どのような仕事も初心者が効率よく稼ぐことは難しいものです。
最初から「稼げる」と期待して仕事に取り組むのではなく、まずは文章を書くことを楽しみながら仕事の流れを掴むことを心掛けましょう。
慣れてきたにも関わらず思ったように稼げないときは、仕事の条件を見直すことも大切です。
相場に対して低すぎる報酬の仕事を引き受けてはいませんか?
文字単価1円で3,000文字の案件でも、構成に2時間・執筆に3時間かかる場合、時給換算すると600円になります。
文字単価を上げてライティング初心者を卒業しよう!
執筆に慣れて仕事の流れが掴めてきたら、文字単価を上げてライティング初心者を卒業しましょう。
以下のポイントを意識して、文字単価1円以上の案件を目指しましょう。
Webライターの文字単価とレベル感を表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
経験値 |
文字単価相場 |
レベル感 |
未経験・初心者 |
0.3~0.5円/文字 |
ライティングマニュアルに従って文章が書ける |
一般ライター |
1~3円/文字 |
構成を作成してSEOを意識した文章が書ける |
上級ライター |
5円以上/文字 |
専門的な知識を要するテーマの記事が書ける |
プロライター |
10円以上/文字 |
医学・法律に関する記事や取材記事が書ける |
SEOに強い文章を知る
SEOとは「検索エンジン最適化」の略語です。
SEO対策が施されたサイトはGoogle検索で上位に表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。
アクセス数が増加すれば新規登録や売上につながるため、SEO記事が書けるライターの需要は高く、報酬額や文字単価アップが期待できます。
SEOは奥が深く絶対的な正解もないため、短時間での習得は難しいとされています。
しかし、高収入ライターを目指すならSEOの知識は必要不可欠です。
検索結果ページで上位表示されるSEO記事を執筆し、ポートフォリオに記載できる実績を作りましょう。
専門的な知識や資格を活かした記事を書く
専門的な知識がある場合は、特定ジャンルに特化した案件に応募しましょう。
金融・ビジネス・医療・法務など専門的な知識や資格を要するライティングは報酬が高く、初心者でも文字単価3円前後で仕事を受けられるチャンスがあります。
新しい資格の取得に挑戦するのもよいでしょう。
Webライターと相性のいい資格として、ファイナンシャルプランニング技能士(FP)や宅地建物取引士(宅建)などがおすすめです。
新たな資格を取得して「得意な執筆テーマ」を作ることで、文字単価アップにつながります。
実績を積み上げてポートフォリオを作る
ある程度の実務をこなしたら、執筆記事や掲載サイトをまとめたポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオとは、ライターが自分の実績やスキルをまとめた文書・ホームページのことです。
新規案件に応募する際のやりとりもスムーズになり、業務効率化にもつながります。
ポートフォリオの作成時には、著作権や守秘義務に注意しましょう。
あなたが執筆した文章であっても、著作権が企業側にある場合や、執筆者を明かさない方針となっている場合もあります。
トラブルを防ぐだけでなく、権利を軽視している印象を与えないためにも、企業や案件の担当者に必ず掲載許可を取りましょう。
ライターを募集している担当者や個人に直接営業する
SNSやブログでライターの活動を発信することで、企業や個人から仕事依頼が届くこともあります。
クラウドソーシングやエージェントを利用した場合と異なりマージン(仲介手数料)が発生しないため、支払われた金額がそのまま報酬になる点が魅力です。
情報サイトやブログを運営するメディアに、直接自分を売り込むのもよいでしょう。
前向きな返信が来ない場合がほとんどですが、運がよければ高単価の案件を受けられるチャンスもあります。
まとめ:ライティングの実績を積み上げて月5万を目指そう!
初心者のWebライターは、月5万円の収入を目標にしましょう。
質のいい案件を引き受けて企業と長期的な契約を結ぶことができれば、副業でも十分に達成可能な金額です。
「記事の執筆に時間がかかる」「長期契約につながらない」といった、初心者ライターならではの悩みを抱える方も多いでしょう。
いきなり高収入を期待せず、まずは手を動かしてライティングを楽しみながら経験を積むことが大切です。
執筆に使える時間はどのくらいあるのか、納期までにどのようなペースで執筆に取り組めばよいかなど、自分のキャパシティを正しく把握する必要もあります。
仕事に慣れてきたと感じたらSEOの勉強や資格取得に挑戦し、案件の単価アップを狙いましょう。