「ECサイトへの集客にSNSをどう活用すればいいかわからない」
「自分のビジネスに合うSNSはどれだろう?」
このようにSNSを使ってECサイトへ集客したいけどやり方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では以下のことを解説していきます。
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この記事を読んで実践することで、SNSからECサイトへ集客するコツがわかるでしょう。
反対に間違った運用を続けると、時間や運用費用などコストばかりがかかるかもしれません。
SNS運用のポイントをしっかり押さえて、効率的にECサイトでの売上アップにつなげたい方は最後まで読んでみてくださいね。
ECサイトにとってSNS運用が大切な理由
なぜECサイトにとってSNS運用は重要視されているのでしょうか。
代表的な理由に以下があげられます。
SNSを使って情報収集する人が増えたから
近年、SNSは人とのコミュニケーションツールとしてだけでなく、検索ツールとしても利用されています。
たとえば若者のあいだでは特に、SNS検索を使った情報収集の機会が増えました。
株式会社JTB総合研究所による「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2019)」でSNSで経験したことについてのアンケート結果をみてみましょう。
引用:スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2019)|株式会社JTB総合研究所
年代別でみてみると、特にミレニアル世代やZ世代にあたる29歳以下の女性5割は「SNS で知った情報でいいと思ったものを購入した」と回答。
そして、「SNSは見るだけで、投稿はしなくなってきた」と答える人も多いことから、SNSは自身で発信をするよりも見るもの、情報を収集するものとして使っている人が多いようです。
新規顧客獲得につながるから
SNSは一度に広範囲にリーチできるほか、顧客からの情報発信も期待できるため、新規見込み顧客を獲得できる可能性があります
アカウント運営側も定期的にSNSでキャンペーン企画やお得情報の発信、クーポンの発行などすれば、サービス・商品をまだ知らない顧客層のニーズを呼びおこせるでしょう。
顧客ロイヤリティを高められるから
顧客ロイヤリティとは、顧客が企業や商品に対していだく愛着のことです。
一般的にロイヤリティの高い顧客は、ビジネスにさまざまなよい影響をもたらしてくれます。
たとえば、多くの商品を購入してくれる、好意的な情報をSNSでシェアしてくれるなどのメリットが期待できます。
ブランドの認知度を高められるから
SNSで定期的に情報発信することで、ブランドそのものの認知度を高められます。
人は頻繁に目にするものに、親しみを感じるといわれています。
定期的な投稿を心がけることで、サービスや商品の内容だけでなく、ブランドそのものの認知を高められるでしょう。
SNS運用で集客する方法
SNSは自社商品・サービス内容を投稿するだけでなく、広告やキャンペーンにも活用し集客できます。
代表的な方法は以下です。
アカウント運用
SNSアカウントのプロフィールにECサイトのリンクを記載し、誘導する運用方法です。
新商品やセール、キャンペーン情報などをSNS投稿のコンテンツ内で紹介します。
コメントやいいねなど、ユーザーのリアクションを通じて、商品・サービスに関するコミュニケーションができる点が特徴です。
また、ストーリーズにもリンクを貼り付けできるようになりました。
商品を紹介する際に、商品詳細ページへのリンクを貼るとよりユーザーの行動を促すことができます。
SNS広告
SNS広告とは、TwitterやLINE、InstagramなどSNSのプラットフォームに配信する広告のことです。
ユーザーがSNSに登録したときの情報をもとに、正確かつ細かいターゲティングができます。
また、収益性の高いページへの誘導や、ECサイトのセール・キャンペーン情報の告知・集客などにも活用できます。
新規ユーザーやマーケット開拓にも、有効な運用方法です。
SNSキャンペーン
SNSキャンペーンとは、SNS内で実施されるマーケティング施策のひとつです。
この施策ではユーザーによる拡散が見込めます。
結果的に商品・サービスの認知拡大につながる点もメリットです。
たとえばInstagramでの写真コンテストを通したキャンペーンでは、ユーザー参加型でフォロワーの獲得やブランドの話題性向上などが見込めます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーとはSNSで影響力をもつ人の総称です。
インフルエンサーマーケティングでは、そのような影響力のある人の力を借りて、ブランドや商品の認知拡大や販促を促します。
たとえば、インフルエンサーとのコラボ商品やイベント企画を立てる、アンバサダーとしてブランドとの長期パートナーシップを結ぶなどの方法があげられるでしょう。
ECサイトで運用できるSNSの種類と特徴
ECサイト運用に活用できるSNSの種類はさまざまです。
代表的な6種類をご紹介します。
写真や動画などビジュアルでのアピールに優れたSNSツールです。
ライブ配信機能やショッピング機能などもあって、ECサイトとの連携に優れています。
投稿内容はファッションやコスメ、食べもの関係が人気で、幅広いジャンルでの集客が見込めるでしょう。
フォロワー数を増やすには、質の高い画像や濃い情報を用いた投稿が不可欠です。
またハッシュタグをうまく活用できると、ビジネスにつながるターゲットを集客しやすくなります。
ユーザー層 |
女性が少し多い。40代以下は半数以上が利用している。 |
月間アクティブユーザー数(国内) |
3,300万人(2019年3月時点) |
有料アカウントは最大4,000文字、無料アカウントは140文字以内の短文テキストでの発信ができるSNSツールです。
リアルタイム性が高く、スピード感のある情報拡散が見込めるため、直接のフォロワー以外にも情報を届けられます。
企業から一方的に発信するだけでなく、キャンペーンやイベント企画などの実施を通して、双方向のコミュニケーションをとりやすいのも特徴です。
ユーザー層 |
男女比は同じくらい。20代〜40代が多い。 |
月間アクティブユーザー数(国内) |
4,500万人(2017年10月時点) |
LINE公式アカウント
日本で利用者が多いSNSツールです。
若者から年配の方まで、幅広い世代へのアプローチができます。
トーク機能やメッセージ配信機能などが充実しており、メールマガジンよりも開封率が高い点がメリットです。
また、個別でメッセージのやりとりも可能なので、コミュニケーションもとることができます。
ユーザー層 |
高い利用率。幅広い年齢層に利用されている。 |
月間アクティブユーザー数(国内) |
LINE利用者9,500万人(2023年3月時点) |
基本的に本名で登録するSNSです。
個人単位でのアカウントだけでなく、企業アカウントも多くあります。
ただ、Facebookはタイムラインが時系列表示ではないため、投稿内容が埋もれてしまわないよう工夫が必要です。
たとえば自分のコメントを入れて投稿すると、見られやすい形でシェアできます。
ユーザー層 |
男性が多い。30代〜50代が多い。 |
月間アクティブユーザー数(国内) |
2,600万人(2019年7月時点) |
YouTube
幅広い年代に利用されている、動画型のSNSです。
音や動きを使うことで、商品理解をより深められます。
魅力が伝わりやすくなり、購入を迷っている顧客の不安軽減に役立つでしょう。
そのほかライブコマース(リアルタイム配信を通して交流ができるツール)として活用すれば、新規顧客の獲得にもつながります。
また、検索エンジンとしての活用も可能です。
ユーザー層 |
男女比は同じくらい。20代〜40代が多い |
月間アクティブユーザー数(国内) |
7,000万人(2022年10月時点) |
TikTok
10代の若者を中心に人気が広がっている、BGMつきのショートムービーです。
拡散力が高く、短時間に多くの情報を伝えられます。
他のSNSと連携でき、ECサイトとも相性がよいのがメリットです。
ビジネス利用の際にはプロアカウント(ビジネスアカウント)に切り替えると、ユーザーの視聴時間や性別・年齢などの属性がわかるため、具体的な分析がしやすくなります。
ユーザー層 |
男性が多い。10代〜20代が多い。 |
月間アクティブユーザー数(国内) |
950万人(2019年2月時点) |
SNS運用を成功させるコツ
ECサイトでSNS運用を成功させるには、以下3つのコツを意識しましょう。
ユーザー目線で有益な情報を提供する
SNSのパワーはユーザー同士のコミュニケーションや口コミなどによって発揮されます。
そのためにも、ユーザーにとって役立つ情報提供が大切です。
たとえば、アクセサリーを販売する場合、
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アクセサリーの付け方
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お手入れの仕方
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アクセサリーが似合うファッション
など、ターゲットにとって嬉しいメリットを取り入れると、拡散されやすくなります。
また、購入していただいたお客さまの感想をECサイトやSNSに掲載したり、新しい情報を定期的に発信したりすることも重要です。
フォロワー数をやみくもに増やすのではなく、ブランドや商品・サービスのコアなファンを増やすことに注力しましょう。
信頼されるプロフィールをつくる
ユーザーがすぐにアカウント登録するケースは稀です。
通常、プロフィール内容を確認してから登録するケースが多い傾向にあります。
したがって、フォロワー数を増やすには信頼されるプロフィールをつくることがポイントです。
たとえば、
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なにをしている人かわかる肩書き
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事業コンセプト
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実績やお客さまが得られるもの
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活動場所
などの項目を記載すると、フォローしてもらいやすくなるでしょう。
そのほかテーマの一貫性やわかりやすいアカウント名、アイコン、カバー画像なども大切な要素です。
SNS専用のコンテンツを用意
各SNSにはユーザー層や特徴などが違うため、すべての媒体に同じようなコンテンツやメッセージを投稿しても、それほど効果が見込めない場合があります
商品・サービスやターゲット層にあったSNSを選び、その特徴を活かしたコンテンツ作りをしましょう。
SNSの種類 |
特徴 |
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ビジュアルでのアピールに有利。女性の利用者が多い。 |
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短文テキストで発信できる。 |
LINE公式 |
日本での利用者が多い。 |
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実名登録が基本。20~50代のビジネス層の利用が多い。 |
YouTube |
動画型。認知率は、全世代で9割を超えている。 |
TikTok |
BGMつきのショートムービーを投稿できる。10代の利用者が多い。 |
ECサイトでSNS運用する際の注意点
ECサイトでSNS運用する際には、以下の4つ注意点を意識して運用しましょう。
炎上リスクがある
炎上とは、不特定多数のユーザーから批判や誹謗中傷が殺到する状態のことです。
SNSでは、過度な発言や不適切な表現を含む投稿に対して起こることが多いです。
センシティブな話題には触れない、複数人で投稿内容をチェックする、運用マニュアルをつくるなど、炎上リスク対策をしましょう。
情報漏えいリスクがある
SNS担当者が企業アカウントと個人のアカウントと間違えて投稿したり、第三者に不正アクセスされたりすると、情報が漏洩する可能性があります。
情報漏洩は企業の信頼にかかわる問題です。
リテラシー教育の徹底やSNS運用のポリシー・ガイドラインの作成など対策をしましょう。
成果がでるまで時間がかかる
SNS運用はアカウント開設直後にすぐフォロワーが増えたり、売上がアップしたりすることはありません。
フォロワーを増やすにはある程度コンテンツ量が必要となり、成果がでるまでには時間がかかります。
企業の知名度がある場合は1〜3ヶ月程度、知名度がそれほどない場合は少なくとも1年以上は、成果がでるまでに時間がかかると見積もっておきましょう。
コンテンツ作成に手間がかかる
成果だけでなく、SNS運用はコンテンツ作成にも時間がかかります。
実際、SNS運用に課題を感じている多くの方が、コンテンツ企画の労力や投稿ネタの不足に悩んでいます。
運用にかかる時間や労力に限界を感じている場合は、SNS運用代行への依頼も検討しましょう。
SNS運用でECサイトの集客につなげよう!
今回はECサイトで活用できるSNS運用のコツをご紹介しました。
SNSといっても、ユーザー層や機能などはさまざまです。
それぞれの特徴を理解して、あなたのビジネスにマッチした、効果的な運用を目指しましょう。
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