マーケティングスキルを習得して、Webデザイナーとしてレベルアップしたい。
でも具体的にどのようなスキルを身につけたらいいか分からない……。
そんな悩みはありませんか?
WebデザイナーとしてよりよいWebデザインを作成するには、マーケティングスキルの習得が不可欠です。
この記事では、以下について解説します。
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この記事を読めば、Webデザイナーに必要なマーケティングスキルがわかり、具体的に学ぶ方法を決めることができるでしょう。
マーケティングを学びたいWebデザイナーの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Webデザイナーにマーケティングスキルが必要な理由
ユーザーの成果にコミットするために、Webデザイナーにはマーケティングスキルが必要です。
Webデザインには見た目の美しさだけでなく、ユーザーファーストのデザインが求められるからです。
デザインの美しさと成果は別物です。
美しいデザインは顧客の課題を解決するための「手段」であって、「目的」ではありません。
いくら見た目のよいWebデザインでも、視認性が悪い、導線が不明瞭なデザインは、成果につながりにくくなります。
【ダメなデザインの例】
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一方で、マーケティングの知見が活かされたWebサイトは、成果にしっかりつながるでしょう。
【よいデザインの例】
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ユーザーに「このサイトを利用したい」「安心して購入できる」などと思ってもらうには、ユーザー目線でのデザイン設計が不可欠です。
また、Webサイトは作って終わりではなく、随時改善してよりよいものにブラッシュアップしていく必要があります。
そのためには、マーケティングスキルだけでなく、データ分析のためのマーケテイング手法も知らなければいけません。
ユーザーの行動やアクセス数が得られていない場合は、デザインを改良し結果につなげていきましょう。
Webデザイナーがマーケティングを勉強するメリット
この章ではさらに以下の3点に関して、Webデザイナーがマーケティングを勉強するメリットを深掘りします。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
成果にコミットするデザインを提供できる
マーケティングスキルがあれば、ユーザーのニーズを理解して成果につながるデザインを提供できます。
Webサイトで展開される施策には、どれも明確な目的があります。
たとえば、商品紹介のLP(広告をクリックした時、最初に表示されるページ)で「売上10%アップ」の目的がある場合、その目的に対してECサイトへ誘導するボタンやバナーの色を目立たせる、配置場所を変えるなどの工夫が必要です。
間違ったアプローチをするWebデザインは、いくら見た目がよくても最適なデザインとはいえません。
行動経済学や心理学などの観点から、ユーザーの心を動かすデザインの仕組みを考えましょう。
このようなマーケティングの視点をもつWebデザイナーは、売上向上や認知拡大など、クライアントが求める成果にコミットできます。
デザインの根拠が明確になる
クライアントになぜこのデザインにしたのか聞かれたとき、マーケティングのスキルがあればデザインの根拠を明確に説明できます。
たとえば子ども向けの楽しいページを大人しい渋い色合いでデザインすると、ページを訪問した子どもたちはどう感じるでしょうか?
成果を最大化できるデザインとはいえないですよね。
ひとくくりにWebサイトといえども、扱う内容やターゲット、施すデザインはまったく異なります。
ページを訪問したユーザーにわかりやすい印象を与えるためにも、コンセプトの設計が重要です。
デザインを学びたてのころは、どうしても「なんとなく」デザインを決めがちです。
ですが、それではクライアントに納得できる提案ができず結果にもつながりにくいでしょう。
マーケティングを学び「なぜそのカラーにしたのか」「なぜそのフォントを選んだのか」を言語化できるようになれば、客観的な指標にもとづいたクライアント目線での提案ができます。
Webデザイナーとして需要が高まる
近年、Webデザイナーは飽和状態ともいわれており、デザインスキルだけではライバルと差別化しにくいのが現状です。
多くのクライアントから求められる需要の高いWebデザイナーになるには、よいデザインを作れるスキルはもちろん、マーケティングスキルを持つことが不可欠です。
たとえばデザイナーとして広告バナーを作りながら広告運用もできれば、需要は一気に高まります。
また、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)に配慮したデザインができれば、より「売れるデザイン」「反応がよいデザイン」を作成できるでしょう。
このように、マーケティングを勉強し、成果を生み出す仕組みまで考えることができれば、Webデザイナーとしての市場価値が一気に高まります。
Webデザイナーに必要な4つのマーケティングスキル
Webデザイナーに必要なマーケティングスキルは以下の4つです。
それぞれについて解説します。
ユーザーニーズの理解
ユーザーニーズとは、理想と現実のギャップを解消する欲求です
たとえば、顧客がパソコンの購入を検討してWebサイトを訪れている場合、「仕事の効率を上げたい」などのパソコンを買う目的がニーズになります。
パソコンを買うこと自体に焦点を当てるなら、単にパソコン紹介をすればよいですよね。
しかし実際のユーザーは「仕事の効率を上げたい」と思ってパソコンを買おうと思っているので、パソコンをただ紹介するだけではどれを選べばよいか判断できません。
そのため、パソコンをただ紹介しているだけのWebサイトではニーズが満たされないと判断し、ユーザーは離れていってしまうでしょう。
単純に商品やサービスを買ったりすること自体をユーザーニーズととらえると、認識のズレが生まれるため、注意が必要です。
ユーザーニーズを理解するためには、以下のような方法があります。
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顧客インタビューやフィードバックの収集
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Webアナリティクスの活用
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競合他社の分析
このようにしてユーザーニーズを理解できれば、効果的なWebデザインを提供できるでしょう。
コンテンツ戦略の理解
コンテンツ戦略とはコンテンツ(Web上に公開する記事や画像、動画など)を活かして、設定したビジネス目標を達成するための戦略です。
多くのWebサイトは利益を上げることを目的として作成されています。
よって、デザインにおいても、利益を産むための仕組みづくりが必要です。
コンテンツ戦略は主に以下の7ステップを踏みます。
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現状把握・分析
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ゴール設定
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ペルソナの明確化
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ユーザーフローの把握
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コンテンツ選定
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コンテンツ制作の仕組みづくり
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具体的な計画表の作成
コンテンツ戦略は、ブランドやビジネスにとって重要な要素であり、Webデザインをおこなううえでも理解が必要となります。
Webサイトのパフォーマンス分析
Webサイトのパフォーマンス分析は主に、Google Analyticsを用いて確認できます。
Webサイトを公開しただけでは、本来のパフォーマンスは発揮できません。
Webデザイナーは、サイトのコンテンツの読み込みやレンダリングの速さ、ユーザーの操作への反応の速さなど分析するスキルも必要です。
具体的には以下の改善をします。
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画像や動画のファイルサイズを削減する
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サーバーでテキストファイルを圧縮する
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画面スクロールに応じて画像を読み込む
パフォーマンスの悪いサイトは読み込みが遅く、表示に時間がかかるため、機会損失につながりかねません。
特にサイト上の画像の扱いは、パフォーマンス低下と密接な関係があるため、Webデザインの段階で考慮する必要があります。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、論理的に物事を思考して頭の中を整理したり、考えを相手に伝わりやすくするための思考法です。
フレームワークを活用することで、複雑な問題を整理し、論理的なアプローチで解決するための指針や手順を導くことができます。
現場でよく使われるフレームワークは以下の2つです。
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ピラミッドストラクチャー
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ロジックツリー
ピラミッドストラクチャーは、主張・結論・根拠をピラミッド上に図式化するフレームワーク。
主張や結論を三角形のピラミッドの頂点において、その正しさを示す根拠が下に配置されます。
ロジックツリーはさまざまな問題や原因など、事柄を構成する要素をツリー上に書き出して解決に導くフレームワークです。
分析ではなく解決策を見つける目的で使用されます。
特にロジックツリーは、Webデザイナーがマーケティング視点を取り入れる際に、よく用いられるフレームワークです。
すべての問題に対して同じフレームワークを適用することはできないため、状況に合わせて適切なフレームワークを選択することが必要です。
Webデザイナーがマーケティングを学習する方法
では、どのようにしたらマーケティングを学べるのでしょうか。
この章ではWebデザイナーがマーケティングを学習する方法として、以下の3つをご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
資格の勉強を通して学ぶ
1つ目は資格取得の勉強を通して、独学でマーケティングを学ぶ方法です。
この勉強法は道筋立てて学習を進められるため、やみくもに勉強したくない方に向いています。
マーケティング関連の資格は数多く存在しますが、特におすすめの資格は以下の3つです。
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ウェブ解析士
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Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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Webディレクション試験
ウェブ解析士はWebマーケティング全般を学べるため、初心者におすすめの資格です。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleが提供する無料の資格で、Googleアナリティクス(GA)に特化した知識を習得できます。
Webディレクション試験は、制作・ユーザー目線の知識や改善提案など、Web制作寄りの知識を学べる資格試験です。
マーケティング会社で働きながら学ぶ
2つ目はWebサイトの企画立案やアクセスデータの解析など、マーケティング会社で実務経験を積みながらマーケティングを学ぶ方法です。
会社で勤務するWebデザイナーには、主に以下の2つのタイプがあります。
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事業会社で働くタイプ(インハウス)
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Web制作会社で働くタイプ
事業会社で働くWebデザイナーは、デザイン業務以外にも幅広い業務に携われる点が特徴です。
Web制作会社ではクライアントによりコミットするための、マーケティングスキルが身につきます。
またマーケティングに本腰を入れて取り組みたい方は、マーケティングに特化した会社に勤務する選択肢もあります。
ただし求人によってはマーケターやWebデザイナーとして、ある程度経験が必要なケースも多いです。
マーケティングスクールで学ぶ
3つ目はマーケティングスクールで必要なスキルを体系的に学ぶ方法です。
Web業界のトレンドや常識は刻々と変化しています。
かつてはパソコン向けの施策が主流でしたが、現在はパソコン、スマートフォン、タブレットなどレスポンシブへの対応が不可欠です。
独学でマーケティングの動向まで把握するのはなかなか難しいことです。
これから必要とされるマーケティングスキルはなにかを知り、時流にマッチした市場価値の高い人材になるためにも、スクールが持つ情報量は大きな魅力でしょう。
また、わからないことは適宜質問できるため、挫折しにくいのも大きなメリットです。
独学者がつまずく原因の多くが質問できる環境がないことともいわれています。
参考書通りに勉強を進めても、本当に知識が身についているか曖昧なままでは、現場でスキルを十分に活かしきれません。
その点、マーケティングスクールなら不明点や曖昧な部分を質問できるため、「わかったつもり」を解消できます。
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Webデザイナーとしてより深くクライアントの成果にコミットするには、マーケティングスキルの習得が欠かせません。
しかし「ひとりで勉強を進めて、ちゃんとスキルを習得できるか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。
独学でよくある悩みは以下の通りです。
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学習の進め方が曖昧になっている
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わからないところを質問できない
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高めあえる仲間が欲しい
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動画学習スタイルや対面式、オンライン対面式などさまざまなスタイルがあり、自分に合ったスタイルを選べて安心です。
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マーケティング×デザインでレア人材になろう!
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初めてマーケティングを始める際には、自分に合った環境を選ぶことが重要です。
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