「Twitterの運用を始めたものの、成果が上がらない」
「Twitterから集客して、売り上げにつなげる方法がわからない」
ビジネス目的でTwitterを利用する際に、こうした悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Twitterを効果的に運用するためのポイントをお伝えします。
アカウントの運用方法や、運用するうえでのリスクを踏まえて、あなたのアカウントを成長させましょう。
※この記事は2023年8月5日に執筆したものです。
Twitter運用により認知度を向上させよう!
SNSが普及したことで、Twitterは個人のプライベートな発信に利用されるだけでなく、ビジネスとしても運用されることが一般的になっています。
今や「商品・サービスの情報発信」や「集客」、「ブランディングの向上」を目的に、個人から企業まで多くのユーザーがTwitterを活用しています。
Twitterの主な特徴は「手軽さ」と「拡散力の高さ」、「ユーザとのリアルタイムな交流」です。
これらのメリットを活用すれば、より多くの人々に商品やサービス、ブランドを知ってもらうことができ、商品・サービスの売上アップや顧客獲得につながります。
全世界5億人と国内5,800万人が見込み客に
イーロン・マスク氏のツイートによると、世界のTwitterのアクティブユーザー数(積極的に利用する人)は5億人にのぼります。
引用:https://twitter.com/elonmusk/status/1684978651857596429?s=20
日本のアクティブユーザー数は、X社が2017年に発表した情報によると、4,500万人を突破。
現在はユーザーがさらに増え、5,800万人を超えるといわれています。
いつも、そして何年もの間、Twitterをご利用いただきありがとうございます。おかげさまで日本での月間利用者数が4500万を超えました。安心してサービスをご利用いただけますように、一層の努力を行います。引き続きのご指導、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/L96xQEnydU
— Japan (@TwitterJP) October 26, 2017
このユーザー数は、Instagramの4,500万人、Facebookの2,600万人を大きく上回ります。
総務省が令和3年に調査した「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」にある、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率は以下のとおりです。
出典:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
若い世代の利用が多いイメージですが、実際には40代で44%、50代では34%が利用しています。
ニュースなどの情報収集のツールとしてTwitterを活用する人も増えており、幅広い年齢層に人気です。
代表的なSNSのひとつであるTwitterを活用すれば、世界で5億人のユーザーに24時間365日アプローチできます。
ビジネスでの対面による営業活動や訪問販売は時間や費用に制限があり、チラシやパンフレットの配布は場所が限定されます。
そのため、こうした営業方法では特定の地域でしか活動することができません。
Twitterを運用することで、時間も場所も制限なく、多くの人々にアプローチすることができます。
さらに、ユーザーの興味関心にあわせた内容を投稿することで、より効果的なビジネス展開が可能です。
リツイートで広告費をかけず認知拡大が可能
Twitterの「リツイート機能」は、ツイートを自分のタイムラインに再投稿するものです。
リツイートされた投稿に興味を持ったユーザーがさらにリツイートをし「バズる」状態になると、短期間に多くの人に注目されます。
これまでフォローされていなかったユーザーやターゲット外の年代・興味関心を持つユーザーにも情報を届けることができるほか、フォロー数の増加も見込まれます。
ほかのSNSやメディアに取り上げられることもあるでしょう。
商品やサービスへの関心が高まり、売り上げの向上が見込まれるなど、広告費をかけずに世界中のユーザーに商品やサービス、ブランドの魅力を伝えられます。
リアルタイムでユーザーの声をヒアリング
Twitterのもうひとつの特徴は、ユーザーの意見や要望をリアルタイムでくみ取れることです。
たとえば、商品やサービスの感想が書かれた投稿から、ユーザーの生の声がわかります。
投票(アンケート)機能もユーザーの意見を集めるのに便利な仕組みです。
2〜4つの選択肢を表示させ、ユーザーには回答をひとつ選んでもらいます。複数のユーザーの意見を一度に把握できます。
さらに、ユーザーの投稿に返信する「リプライ」やユーザーと非公開でやりとりできる「ダイレクトメッセージ」を通じて、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることも可能です。
こうしたユーザーの生の声を知ることで、商品・サービスの品質改善や今後の戦略につなげることができます。
運用の効果を最大化する6つのポイント
Twitterを計画なしに運用しても、成果は出にくいです。
Twitterの特徴や強みを生かして、効果的に運用していくための6つのポイントをお伝えします。
運用の目的を明確にする
あなたにとって、Twitterを運用する目的はなんですか?
一般的に、運用の目的として以下の3つが挙げられます。
- 集客:商品やサービスを販売するために顧客を集めること
- アフィリエイト:商品やサービスを宣伝し、成果報酬を得ること
- 案件獲得:仕事の依頼を受けること
Twitterを効果的に運用していくために、それぞれの目的にあった内容を発信していく必要があります。
たとえば、案件獲得を目的とした場合、自身のスキルや専門性、実績などを発信することで仕事を直接依頼されることもあります。
また、アカウントを運用することでなにを成し遂げたいのかという最終的なゴールを意識することも大切です。
アカウントの世界観を統一する
アイコンやプロフィール、投稿のデザインを統一し、アカウントに一貫性を持たせましょう。
一貫性のあるアカウントはユーザーに認識されやすく、記憶に残ります。
さらに、アカウントならではのオリジナリティや専門性を見せることで、ほかのアカウントとの差別化につながります。
見た目の情報だけでなく、発信内容も統一感を持たせることが重要です。
アカウントのテーマやコンセプトに合った投稿を通じて、ユーザーに有益な情報を届けましょう。
ユーザーからの信頼が得られ、フォローにつながります。
デザインや発信内容の統一感がないアカウントは、ユーザーに違和感を与えてしまう場合があります。
離脱の原因にもなるので注意が必要です。
ツイートの内容や時間帯にこだわる
商品やサービスの案内ばかりを一方的に発信すると、ユーザーは離れていきます。
ユーザーにとってためになること、得すること、喜んでもらえることなど、ユーザー目線に立った発信が必要です。
企業によっては運用担当者、いわゆる「中の人」の本音を投稿してファン化につなげることもありますが、ビジネスを目的とした運用ではくだけた投稿は極力避け、ユーザーにとって有益な情報を発信しましょう。
投稿する時間を意識することも重要です。
一般的には、Twitterのゴールデンタイムは20~22時といわれています。
この時間帯は多くの人がTwitterを見ているため、ツイートが拡散されやすくなっています。
通勤時間にあたる7〜9時や、昼休みの12〜13時も狙い目です。
ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
Twitterの特徴を生かして、ユーザーと積極的に交流しましょう。
ユーザーの投稿に直接返信したり、ダイレクトメッセージを送ったりすることで、ユーザーとの交流を大切にしている姿勢が伝わります。
そのユーザーのフォロワーに知ってもらう機会にもなり、コミュニケーションを通じて信頼関係が築ければ、ファンを増やすことができます。
ただし、からみ過ぎると悪い印象を与えてしまうため、注意しましょう。
また、ユーザーがツイートした商品やサービスの感想、口コミをリツイート・引用リツイートして自身のアカウントで再投稿する方法も、ユーザーとの交流に効果的です。
キャンペーンやプレゼントで【ファン化】を図る
キャンペーンやプレゼント企画をおこなうことも効果的です。
商品やサービスの宣伝のほか、フォロワーやファンの増加、ユーザーの満足度を高めることができます。
企画をおこなう際は、Twitter社のガイドラインを事前に確認しましょう。
Twitterでは「複数アカウントを作成させない」、「繰り返し同じツイートをさせない」などの禁止事項があります。
違反するとアカウントの凍結の恐れもあるので注意が必要です。
キャンペーンの手法は「企画をユーザーにリツイートしてもらう」、「指定のハッシュタグを付けてツイートしてもらう」、「アンケートやクイズに回答してもらう」など多岐にわたります。
ターゲットとするユーザーがどのようなキャンペーンに興味を持つのか分析して実施しましょう。
成功しているアカウントから学ぶ
リツイートでよく流れてくる投稿やバズっている投稿には、成功の秘訣があります。
人気のアカウントを分析してみましょう。
人気のアカウントの特徴は一般的に以下のとおりです。
- フォロワー数やリツイート、いいね、コメント数の多さ
- フォロワーとの活発な交流
- ユーザーが求める情報や役立つ情報が充実した発信
- 定期的な更新
ただし、何をもって成功とするかは、一人ひとりの運用の目的やゴールによって異なります。
アカウントの目的やゴールを意識しながら調べてみましょう。
ほかのアカウントのコンテンツを、そのまま真似ることは避けます。
どのような手法を用いているのか、ユーザーとどのようにコミュニケーションをとっているかなどを細かく分析し、自身のアカウント運用に取り入れましょう。
炎上や凍結リスクを防ぐための4つの注意点
Twitterを運用する際には、アカウントの炎上や凍結を防がなければなりません。
日々多くのアカウントが炎上し、謝罪する事態に陥っています。
以下の4つに注意しながら、未然に防げるものはしっかり対策を立てて、リスクを減らしましょう。
ネットリテラシーを身につける
インターネットやSNS上には正しい情報だけでなく誤ったものも多くあるため、事実かどうかを正しく判断する必要があります。
情報に惑わされずトラブルを防ぐために、適切に判断して対応する能力「ネットリテラシー」を身につけましょう。
投稿は、全世界に向けて発信されているため、言葉づかいや発言内容に気を配る必要があります。
一度投稿したものは、閲覧した人なら誰でも自由にコピーできるほか、気づかないところで拡散される可能性もあります。
自分が投稿を削除しても情報を完全に消すことはできません。
トラブルを防ぐために、以下の点に注意しましょう。
- 投稿内容が適切なタイミングか考える
- 政治や宗教、セクシャリティなどにまつわる話題は避ける
- フェイクニュースなど、信ぴょう性が疑わしい情報に反応しない
- 感情的な反応は避ける
- プライバシーに配慮する など
運用上のルールを決めて共有する
運用代行に依頼する場合など、ひとつのアカウントに複数人でログインし、業務を分担して運用することもあるでしょう。
その場合には、運用する際のルールをあらかじめ決めて担当者間で共有しておくと安心です。
投稿の内容や言葉づかいといったアカウントの世界観に関わることはもちろん、ダイレクトメッセージやリプライでの対応方法、ツイートへの反応の仕方などのルールも決めましょう。
関わる担当者が多くなるほど、一貫性を持ったコンテンツの提供が難しくなります。
運用上のルールを決めておくことで、混乱や矛盾を避け、炎上のリスクを減らすことができます。
公式アカウント認証を済ませて定期的に動かす
X社(旧Twitter社)が認証したアカウントであることを示す「認証バッジ」を取得することで、アカウントの信頼性が高まり、なりすましの被害を防ぐことができます。
認証バッジは、月額制の有料プランに加入し、申請することで取得できます。
承認されると、個人ユーザーは青色の認証バッジ、企業は金色またはグレーの認証バッジが与えられます。
それぞれの有料プランの特徴と月額は以下のとおりです。
種類 |
特徴 |
月額料金 |
青色 |
個人ユーザー |
980円 |
金色 |
企業や法人などの事業者 |
135,000円 (関連アカウント8,000円) |
グレー |
政府機関や国際機関、それらの関係者 |
※2023年8月5日現在
認証バッジを取得するためには条件があり、そのひとつに「アカウントが過去30日間にわたってアクティブであること」が挙げられます。
長期間ログインのないアカウントは凍結される場合もあるため、凍結を防ぐ視点からも、日頃からアカウントをアクティブな状態に保つ必要があります。
X社(旧Twitter社)の最新情報をチェックする
アカウントの凍結を防ぐためには、最新のガイドラインを把握することが重要です。
特に、イーロン・マスク氏がSEOに就任してからは、X社でさまざまな改革やルール変更がおこなわれています。
古い情報や過去のガイドラインに基づいて運用していても、現在のものとあっていない可能性があります。
X社が発表する最新の情報をチェックして運用に生かしましょう。
自身のアカウントを安全に保つだけでなく、ユーザとのトラブルを避けることができます。
まとめ:Twitterを正しく運用して成果を上げよう!
今回は、Twitter運用の効果を最大化するためのコツと注意点をお伝えしました。
運用をおこなう際は、以下の6つをおさえましょう。
- 運用の目的を明確にする
- アカウントの世界観を統一する
- ツイートの内容や時間帯にこだわる
- ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
- キャンペーンやプレゼントで【ファン化】を図る
- 成功しているアカウントから学ぶ
Twitterを正しく運用することで、アカウントのファンを増やし、認知度の向上や売り上げの増加につなげることができます。
アカウントの凍結や炎上など、起こりうるリスクにも気を配りながら、運用に生かしてくださいね。