これまで5,500人以上の女性のサポートをしてきた「リモートワーク実践スクールのリモラボ」。
2023年から現在にかけてホットな話題である「生成AI」ですが、実際にどれくらいのフリーランスが活用しているか、
リモラボメンバーとフリーランスにアンケート調査を実施しました。
有効回答数は940名。
そのうち540名がリモラボメンバーです。
アンケート結果から見えた生成AIの活用状況や課題についてお伝えします。
※以降、リモラボメンバーではないフリーランスを、便宜上「一般フリーランス」と記載します。
調査目的と回答者データについて
今回のアンケートは2024年10月19日~2024年10月24日の期間で調査され、
リモラボメンバー540名と一般フリーランスの男女400名の合計940名の有効回答数を得られました。
尚、リモラボメンバーの約8割がフリーランスとして仕事をしています。
一般フリーランスの職種は、デザイナー、イラストレーター、編集者/ライター、コンサルタントなどの約30職種にわたります。
一般フリーランスとリモラボメンバーで差が出た生成AI活用頻度
一般フリーランスで生成AIを活用できているのは、たった14.3%という結果に。
「試してみたことなどはあるが、あまり活用できていない」が12.3%、
「関心はあるが使ったことがない」人が33%と、
一般フリーランスにとって生成AIは興味があるけれど活用へのハードルが高くなっていることが分かります。
また、「そもそも関心がなく使ったこともない」人が40.5%と一般フリーランスの中で大きな割合を占めていました。
一方、リモラボメンバーにおける生成AIの活用度は「業務内で有効活用しており、日常的に使用している」人と
「部分的に取り入れて時々使っている」人を合わせると75.4%と高い傾向にありました。
「そもそも関心がなく使ったこともない」人がとても少ないのも、一般フリーランスと比較して大きな違いになっています。
次に年齢別で生成AIの活用状況を比較してみました。
この結果から、生成AIを活用している人の年代の幅広いことがわかります。
若ければ若いほど活用できているわけではなく、年代は関係ないようです。
利用している生成AIサービスはChatGPTがダントツで人気
活用している生成AIサービスは、リモラボメンバーと一般フリーランスを合わせた全体の回答によると、
利用率が最も高いのはChatGPTでした。
それぞれのアンケート結果でもChatGPTがトップです。
多くの人から利用されている生成AIの代表格ですね。
次に利用率が高いサービスは、Perplexity AIという対話型AIで、主にリモラボメンバーが利用しています。
3番目に利用率が高いGeminiという対話型AIは、リモラボメンバーも一般フリーランスもバランス良く利用されていますね。
生成AIを使用先は主に「文章作成や校閲」
生成AIを使っている領域は、一般フリーランスとリモラボメンバーともに「文章作成や校閲」に使用している割合が最も多くなっています。
一般フリーランスの結果では、「文章作成や校閲」の次に「資料作成」が多く、
次いで「カスタマーサポートやメール対応」が多いですね。
リモラボメンバーの結果の上位3つの作業内容も、一般フリーランスと同じになっています。
このことから、生成AIの活用先は「文章作成や校閲」「資料作成」「カスタマーサポートやメール対応」が大半を占めていることがわかります。
生成AIの具体的な使用例
一般フリーランスの具体的な生成AI活用用途は、「文章作成」が多く、次いで「資料作成」になっており、
上位は前の質問とほぼ変わらない結果になっています。
投資や楽譜作り、企業の調査にも使っている人がいるようです。
一方、リモラボメンバーの活用用途の具体例は、一般フリーランスと比較して幅広い結果になりました。
一般フリーランスと異なる点は、SNS関連で生成AIを多用しているところ、私生活でも生成AIを活用しているところです。
仕事だけでなく、日常生活にも生成AIを活用していることがわかります。
一般フリーランスとリモラボメンバーで大きく差が出た効率化の度合い
生成AIで業務が効率化できた割合は一般フリーランスの結果によると、
「20%」と回答した人が最も多く、多少効率化はできているけど満足いくレベルまで達していないようです。
一方、リモラボメンバーでは、「100%」効率化できたと感じている人が5.3%もいます。
80%以上効率化ができたと感じている人が全体の2割を超えているのは、一般フリーランスと比較して大きく異なる点ですね。
活用できていない人の原因と考えられる背景
一般フリーランスが生成AIを活用できていない理由の多くは、「生成AIを使う必要性を感じない」ことで、全体の57.7%を占めています。
次に高い割合を占めているのは、「自分には難しそうと感じている」で15.7%、
その次が「活用方法や操作方法が分からずにつまづいている」で9.3%でした。
フリーランスという働き方から、生成AIを学んだり触れたりする機会が少ないこと、
つまづいたときに聞ける相手がいないことが生成AIを活用できない原因の1つとして考えられます。
一方、リモラボメンバーで多かった声は「実務前(学習段階)のため、活用する場面に出くわしていない」が58.8%を占めました。
背景として、リモラボでは実用的な生成AI教育を実施しており、学ぶ機会がたくさんあることが考えられます。
フリーランスとリモラボメンバーが思うAIでできたらいいこと
生成AIでできたらいいこととして、一般フリーランスは「画像作成」や「文章作成」をあげています。
リモラボメンバーの回答は幅広く、「相談相手」「リサーチ」「データ管理」「予定管理」などさまざまな回答が得られました。
中には、「子育て、家事」や「農業」、「電話対応」などユニークな発想も見られました。
生成AIへの課題
一般フリーランスがAIに対して課題に思っていることは、
「情報漏洩や不正使用などが不安」「生成AIについて学べる機会がない」の2つで半数以上を占めています。
このことから、学ぶ機会が少ないことが不安を助長している可能性もありますね。
「情報漏洩や不正使用などが不安」も「業務内でどのように活用したら良いかイメージが湧かない」も
フリーランスが生成AIについて学べる機会が増えることで、解決できるかもしれません。
一方で、リモラボメンバーの回答でも「情報漏洩や不正使用などが不安」が23.1%。
また、「生成AIの進化のスピードについていけない」「業務内でどのように活用したら良いかイメージが分からない」も同様に多い意見でした。
こちらも、生成AI使用について信頼できる情報源やサポートがあれば、もっと前向きに活用できる人が増えそうです。
まとめ
今回は、外部の一般フリーランスの方とリモラボメンバーに「生成AIの活用実態について」のアンケート結果を詳しくお伝えしました。
一般フリーランスの方とリモラボメンバーの生成AIの活用度は大きく異なり、
一般フリーランスの活用度は、85.8%が「あまり活用できていない」「(関心の有無に関わらず)使ったことがない」との回答でした。
一方、リモラボメンバーにおける生成AIの活用度は
「業務内で有効活用しており、日常的に使用している」人と「部分的に取り入れて時々使っている」人を合わせると75.4%と高い傾向。
両者の違いは、生成AIを実践的に学べる機会があるかどうか。
リモラボでは、全カリキュラムに実用的な生成AIを学ぶ機会を導入済み。
その結果、生成AIを活用できる人の割合が多い結果になったと考えられます。
リモラボは、リモートワークの先駆者として「自分らしくはたらく」ためのサービスとして事業展開をしていきます!