コーチングと聞くと身構えたり、自分には遠い話だなと感じてしまうかたもいるかもしれません。
しかしコーチングは、考え方や視座(物事をとらえる視点)を上げるための根底的な考え方です。
特にフリーランスのかたは仕事に活かせたり、これからの成長に必ず役立つ考え方なので、ぜひ身につけていきましょう。
フリーランスに必須の「コーチング」とは
コーチングを受けることはあっても、自分がコーチングをする機会はなかったかたは多いと思います。
しかし、フリーランスになるとコーチング力が重要になります。
フリーランスというのは自分の働くルールや、時間の使い方をすべて自分で決めなければならないからです。
自分をセルフコーチングすることはもちろん、クライアントに対してもコーチングをする場面が多々あります。
ただ依頼された作業をして終わりではなく、先の課題を見据えてコーチングをしていける人が、継続依頼をいただけたり、単価が上がる傾向にあります。
コーチングは自分自身にとっても必要なスキルというわけです。
ビジネスの本質と、コーチングの関係性
ビジネスの根本は「なにをすれば相手により価値提供できるのか」を考えることです。
そしてビジネスでの価値提供とは、相手の真の悩みを解決することです。
「相手がまだ気づいていない課題を見つけ、解決に導いていく」
これが大きな価値提供となります。
相手の課題を解決するためには、まずは課題に気づいてもらう必要があり、そのために役立つのがコーチングスキルです。
あなたが必要とされる人材になるためにも、コーチングとビジネスの関係性を知っておきましょう。
①課題(悩み)の認識が最初の一歩
コーチングの第一歩となるのは課題(悩み)を認識すること。
コーチングは、ティーチングともコンサルティングとも違います。
コーチングは相手の中にすでにある課題を浮き彫りにして、自覚してもらうというもの。
そのためには、相手がどんなことで悩んでいるのかをヒアリングから明確にする過程が必要です。
ちなみに、相手に必要な知識や情報を与えるのがティーチング。
相手の求める答えを教えたり、答えに誘導するのがコンサルティングです。
それぞれ問題解決へのアプローチの仕方が違いますよね。
コーチングとコンサルティングは似ていますが、解決策をこちらが示す(コンサル)のか、相手自ら課題や解決策に気づく(コーチング)のかが異なります。
②まずはセルフコーチングを習得
自分をコーチングできなければ、人のコーチングはできません。
「自分の今の課題は何なのか、どうすれば解決できるのか」を考えることで、他人にもコーチングできるようになります。
このとき必ず「いつまでにどうなりたいのか」という最終ゴールから逆算して行動計画を考えます。
ゴールにたどり着くために「今月はなにをするのか、今日は何をしたらいいのか、結果はどうなったのか」を細分化して、PDCAをどんどん回しましょう。
こうして自分自身をゴールまで確実に導けるようになれば、クライアントへのコーチングにも活かせます。
③自走力を身につける
自走力とは、自ら目的や目標に向かって行動する力を言います。
行動の結果を検証して改善して、どんどん前進し続けることです。
フリーランスになりひとりで行動していると、「他の人はどうなんだろう?やり方はあっているのかな?」など、悶々と悩むこともあるでしょう。
こんなとき、同じフリーランスとの交流や実践を踏まえながら経験を積むことができれば、自分の引き出しが増えます。
引き出しが増えるほど、壁にぶつかったとしても改善方法が分かり進んでいけますよね。
課題を見つけその解決策を考える、ここにもコーチング力が役立ちます。
自走力がないと思い込んでいる人も、実は気づいていないだけ。
生きているだけでもいろいろ考えて問題解決しながら進んできたはずだからです。
あとは、いかに行動を継続できるかが重要となります。
「継続するためには」「どうすれば結果が出せるのか」逆算思考で目標までの道すじを描き、自走していきましょう。