「フリーランスとして独立してみたいけど、初期費用がどれくらいかかるのかわからない」

「初期費用をなるべく抑えたい」

と思っている方も多いのではないでしょうか?

 

結論から言いますと、開業自体には費用はかかりません。

しかし、仕事をおこなううえで必要なものには費用がかかってくるので、どのくらいかかるのか確認しておきましょう。

 

職種ごとの初期費用の目安は、以下のようになります。

職種

初期費用

Webライター

4,000円〜

Webデザイナー

4,000円~

オンライン秘書・事務代行

9,000円~

SNS運用代行

4,000円~

動画編集

16,000円~

ここで紹介する初期費用は目安なので、人によって揃えなければならないものが違います。

準備する物をしっかり把握して、初期費用がどのくらいかかるのか計算してみましょう。

 

この記事では、フリーランスとして独立する前に必要な初期費用について、詳しくご紹介していきます。

 

この記事を読めば、フリーランスになるための初期費用の目安がわかり、準備することができるでしょう。

フリーランスに興味がある方や独立を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

開業自体に費用はかからない

開業に必要なものは3つです。

開業に必要なもの

これらは基本的にお金がかからず、かかったとしても開業届の郵送費程度です。

 

まず屋号について説明します。

屋号とは、個人事業の名前にあたるものです。

 

必ずつける必要はなく、お店の経営や事務所を開いている場合は、あると便利です。

屋号を決めることで、その名前の銀行口座を作れるため、経費の計算がしやすくなります。

 

開業届はその名の通り、開業したことを示す書類です。

開業届は税務署に行って書類をもらうか、パソコンで記入して提出する方法があります。

パソコンの場合は、マイナンバーカードがあれば、郵送せずに電子で送付できるのでおすすめです。

 

原則開業から1ヶ月以内に提出する必要がありますが、提出しないからといって罰則はありません。

提出することで、確定申告時に控除の額が増えるメリットがあります。

 

青色申告承認書は、青色申告を承認してもらう書類です。

青色申告を承認してもらうと、赤字分を5年間引き継いだり、白色申告より大きな控除を受けたりできるため、節税につながります。

 

フリーランス準備期間にかかる費用

開業時以外で費用がかかってくる場面は準備期間と独立時です。これらについて詳しく説明していきます。

 

まず、フリーランスには準備期間が存在します。

仕事を安定して受注できるようになるまでには、スキルを身につけたり、必要な機材を揃えたりする必要があります。

フリーランス準備期間にかかる費用

パソコンなどの電子機器

パソコンは、ほとんどの仕事で必要になります。

デザインや動画編集にはスペックの高いパソコンが必要になるため、最初から自分の仕事に必要なパソコンを購入することをおすすめします。

 

他にもパソコン周りで必要なものと相場価格をご紹介します。

必要なもの

価格

ヘッドセット

3,000円~

Webカメラ

2,000円~

インターネット費用

1,000円~

これらはパソコンを使って、クライアントとやりとりする際に使います。

Webカメラやヘッドセットを使うことで打ち合わせの質が上がり、印象も良くなります。

 

他にもインターネット回線を光回線にすることで、通信状況が良くなり途中で途切れることなくスムーズにやりとりできます。

 

業界上必要な物品・ソフト

どんな仕事をするかで業務上必要となるソフトが異なります。

職種ごとに必要なソフトを簡単に一覧にまとめたので、参考にしてください。

仕事内容

必要ソフト

価格

デザイナー

Illustrator

Photoshop

月額2,728円~

動画編集者

Final Cut Pro

Premiere Pro

買い切り48,800円

月額2,728円~

これ以外にも、クライアントのやりとりでzoomやchatworkを使う場合もあります。

それぞれ無料でも使えますが、機能制限があるため使う頻度によっては有料にしても良いです。

 

有料版の値段は下記の通りです。

アプリ

価格(有料版)

追加機能

zoom

月額1,600円~

通話時間無制限

参加可能人数100人

chatwork

月額500円~

ユーザー数無制限

ビデオ通話最大数14人

 

教材・スクール

自分のスキルを身につけるために教材・スクールの費用も必要ですそれぞれ学び方によっても値段が変わってくるので、簡単に表にまとめています。

学び方

価格

書籍(独学)

1,000~3,000円程度

セミナー・講習

買い切り50,000円~

オンラインサロン

月額10,000円~

オンラインスクール

月額20,000円~

コンサルティング・メンター

月額100,000円~

今回の表の価格は例ですので、安いものから高いものまでさまざまあります。

 

フリーランス独立時にかかる初期費用

フリーランスの独立の仕方によっては、費用がかかる場合があります。

フリーランス独立時にかかる初期費用

個人で自宅のみで働く場合と事務所やオフィスを借りる場合とでは、初期費用が変わってきます。

 

また、仕事内容によっても変化してくる部分なので、詳しく説明していきます。

まずは必要最低限で始めて、軌道にのってから付け足していくことをおすすめします。

 

パソコン系

独立時に必要なもので1番重要なものがパソコン系の初期費用です。

いくつかあるので、金額とともにご紹介します。

必要なもの

価格

セキュリティソフト

5,000円程度

会計ソフト

0円~10,000円

業務に必要なソフト

3,000円~

プリンター

15,000円~

特に個人情報を扱う仕事が多い場合は、セキュリティソフトを万全にしておく必要があります。

 

また、会計ソフトは確定申告に使えるので便利です。

1年間は無料で使用できたり、白色確定申告だけ無料で使用できたりと、ソフトによって様々な制約があります。

 

業務内容によってはプリンターが必要な場合もあるでしょう。

コンビニエンスストアでも印刷可能ですが、何回も行く必要がある場合は購入をおすすめします。

 

事務系

業務を始める際に必要になるものとして、以下のようなものがあります。

必要なもの

価格

印鑑

1,000円程度

印鑑登録

50〜300円

名刺

3,000~5,000円

パンフレット

1,000円~

税理士費用

100,000円~

印鑑や印鑑登録をおこなっておくことで、スムーズに事業を開始できます。

対面のお客様が多い場合は、名刺やパンフレットがあると事業の説明がしやすいです。

 

税理士費用は、経理業務が苦手な方や事業が拡大した際に必要です。

 

オフィス系

事務所を構えるなど、オフィス系には大きな費用がかかります。

  • 家賃

  • 敷金礼金

  • 光熱費

  • 備品 

これらは事務所の場所や大きさ、使う頻度によって変化します。

最初は最小限に抑えることで事業の赤字も少なくなります。

 

宣伝広告費

自分の活動や事業を、アピールするために必要です。

とくにHPやポートフォリオといったものが必要になってくるため、どこまでこだわって作るかによって値段が変わります。

 

自分で簡単にできるアプリも増えているので、調べてみてもよいでしょう。

 

名刺やチラシを配る場合は、印刷費も入ってきます。

紙の質にこだわると値段が高くなるので、自分の予算とご相談ください。

 

その他の費用

仕事の内容や環境によって大きく変動します。

事務所がある方は消耗品、カメラマンやカフェで打ち合わせがある方は交通費などさまざまな費用がかかります。

 

自分の仕事で必要な費用を、最初に把握しておくことをおすすめします。

 

職種別・初期費用のモデルケースを紹介

次に職種別初期費用のモデルケースをご紹介します。今回取り上げる職種は以下の5つです。

職種別・初期費用のモデルケースを紹介

それぞれ職種によって初期費用が大きく変化するため、参考にしてください。

 

Webライター

Webライターは比較的初期費用がかかりにくい仕事です。

以下の表を参考にしてください。

 

最低限で始める場合はミニマムプラン、しっかり準備して始める場合はマキシマムプランを参考にしてください。

プラン内容

ミニマムプラン

マキシマムプラン

プラン説明

自宅勤務

手持ちのパソコンで始める

パソコンを新調する

名刺やHPまで作成

必要な費用例

インターネット回線費用

4,000円

パソコン代

150,000円

デザイン制作費

100,000円

名刺制作費

15,000円

レンタルオフィスの初期費用

50,000円

費用の合計

4,000円

315,000円

最低限の準備で始める場合は、初期費用がかからないため初心者やゆとりのない方におすすめです。

 

事業が軌道にのった時点で、マキシマムプランへと変更することをおすすめします。

 

Webデザイナー

デザイナーもライターと同じで、ミニマムプランの場合は、初期費用が安く抑えられます。

デザインツールも無料のものを使用することが可能です。

プラン内容

ミニマムプラン

マキシマムプラン

プラン説明

自宅勤務

手持ちのパソコンで始める

無料ソフトを使用

パソコンを新調する

名刺やHPまで作成

有料ソフトを使用

必要な費用例

インターネット回線費用

4,000円

パソコン代

150,000円

デザイン制作費

100,000円

名刺制作費

15,000円

レンタルオフィスの初期費用

50,000円

有料ソフト

1,500円

費用の合計

4,000円

316,500円

 

また、デザインツールを有料にすることでできる仕事の幅が広がるため、仕事内容を広げたい方は検討してください。

 

デザインツール

価格

追加機能

Canva

月額1,500円

サイズ変更

背景透過

全ての素材を使用可能

 

オンライン秘書・事務代行

他の仕事に比べてハイスペックな機材が必要ないため、初期費用は少なく抑えられます。

プラン内容

ミニマムプラン

マキシマムプラン

プラン説明

自宅勤務

手持ちのパソコンで始める

パソコンを新調する

名刺やHPまで作成

有料ツールを使用する

必要な費用例

インターネット回線費用

4,000円

パソコン代

150,000円

デザイン制作費

100,000円

名刺制作費

15,000円

セキュリティソフト

5,000円

レンタルオフィスの初期費用

50,000円

有料ツール

500円

費用の合計

9,000円

315,500円

 

クライアントのやりとりや業務範囲によっては、有料ツールに登録する必要があります。

 

必要ツール

価格

追加機能

chatwork

月額500円~

ユーザー数無制限

ビデオ通話最大数14人

slack

月額850円~

メッセージ履歴無期限保存

 

SNS運用代行

特別なツールがなくても始められるため、初期費用は抑えられます。

プラン内容

ミニマムプラン

マキシマムプラン

プラン説明

自宅勤務

手持ちのパソコンで始める

無料ソフトを使用する

パソコンを新調する

名刺やHPまで作成

有料ソフトを使用する

必要な費用例

インターネット回線費用

4,000円

パソコン代

150,000円

デザイン制作費

100,000円

名刺制作費

15,000円

レンタルオフィスの初期費用

50,000円

有料ツール

1,500円

費用の合計

4,000円

316,500円

デザインや動画編集ができると、より仕事の幅が広がるためパソコンのスペックをあげたり、スクールでスキルを身につけたりすることもおすすめです。

 

動画編集

動画を編集するのには、パソコンのスペックが高いものが求められます。

また、容量も大きいほうが使い勝手がよいので、パソコンが古い方は買い換えをおすすめします。

プラン内容

ミニマムプラン

マキシマムプラン

プラン説明

自宅勤務

手持ちのパソコンで始める

有料ソフトを使用する

パソコンを新調する

名刺やHPまで作成

有料ソフトを使用する

必要な費用例

インターネット回線費用

4,000円

パソコン代

150,000円

デザイン制作費

100,000円

有料ソフト

12,000円

名刺制作費

15,000円

レンタルオフィスの初期費用

50,000円

有料ツール

17,800円

費用の合計

16,000円

332,800円

 

また、動画編集ソフトは無料のものもありますが、有料だとできることが増えます。

動画編集を仕事にする場合は、有料にしておくことをおすすめします。

 

独立時に考えたい健康保険・国民年金

会社員からフリーランスとして独立する場合、健康保険・国民年金・住民税を自分で管理する必要があります。

独立時に考えたい健康保険・国民年金

国民健康保険は、加入者の前年中の収入をもとに世帯単位で計算されます。

年収250万円の場合は1ヶ月約14,000円ほどですが、家族構成や自治体によって変動します。

 

詳しく知りたい方は、自治体の公式ホームページなどにある国民健康保険計算シートを活用してみてください。

 

また、国民年金は毎年度見直しがおこなわれており、令和4年度では1ヶ月当たり16,590円です。

まとめて前払いすると割引が適用されるので少しでも支払いを抑えたいという方はまとめて前払いするとよいでしょう。

 

健康保険や国民年金は必ず加入する必要があり手続きや支払い額を知っておくと焦らなくてすみます。

とくに健康保険は、会社の保険を任意で継続すると値段が変わるため、どちらがお得か確かめましょう。

 

スムーズな独立に必要な運転資金は3ヶ月分

フリーランスとして独立してから、3ヶ月は生活できる資金を確保しておきましょう。

独立に必要な運転資金

仕事を始めた頃は収入が不安定なことが多いため、安定するまで安心して仕事に取り組める環境を作りましょう。

 

副業から始めて、給料を超えてから独立することもおすすめです。

このやり方だと、不安定な時期がないため、心に余裕をもてます。

 

独立前にお金関係でやっておきたいこと

独立の前に、お金関係でやっておくとよいことをご紹介します。

独立前にお金関係でやっておきたいこと

会社員とフリーランスでは、信用が違うため先にやっておくことでスムーズに進むこともあります。

 

お金について勉強する

個人で働いていくためには、お金の知識を得る必要があります。

  • 会社員とフリーランスの違い
  • 税金
  • 確定申告
  • 投資信託

これらについて学んでおきましょう。

学んでおいて損はないので、本やWebなどで情報を集めてみてください。

 

仕事用口座を作る

仕事用の銀行口座を作っておくことで、お金の管理がしやすくなります。

収入や経費の額がすぐ分かり、確定申告の時期に焦らなくてもすみます。

 

開業届を出すと屋号で口座が作れるため、お店を開く人などは開業届と一緒におこなってもよいです。

 

クレジットカードを作る

独立直後は信用を示すものがないため、契約が難しい場合がほとんどです。

仕事用口座専用のクレジットカードを作ることで、お金の動きが管理しやすいです。

 

クレジットカードは何枚か持っていると、いざというときに役だつため、ポイント還元やよくいくお店で使いやすい物を選びましょう。

 

不動産契約をする

クレジットカード同様、フリーランスには信用が少ないため、物件を借りることが難しいです。

引っ越しやオフィスの契約を考えている場合は、会社員のうちに進めておくことが望ましいです。

 

オンラインスクール・リモラボなら効率良くスキル習得が可能

女性オンラインスクールリモラボでは、今回紹介したデザイナーやライター、SNS運用代行といった職種に必要なスキルを学べます。

オンラインスクール・リモラボなら効率よくスキル習得が可能

幅広いスキルを身につけることで、仕事の幅を増やしどこでも活躍できる方へと育て上げます。

 

また、案件獲得の練習やサポートが充実しているため、フリーランスで独立する夢を最短で叶えられます。

 

リモラボでは無料体験入学も行っています。

一歩を踏み出したい方はぜひこちらから情報をチェックしてくださいね。

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まとめ

フリーランスの初期費用は、ほとんどが準備段階でかかってきます。

自分がどんな仕事をしたいのか真剣に考えてみましょう。

 

初期費用を抑えたい方は、ライターやSNS運用代行、オンライン秘書といったパソコンがあればできる仕事がおすすめです。

すでにパソコンを持っている方であれば、スキルを身につけるだけで動画編集やデザイナーといった仕事にも取り組めます。

 

開業するまでにお金の勉強をすすめて、しっかり貯金した状態で独立しましょう。

稼げるようになったら、機材を購入してさらにレベルアップしてもよいですね。